またしてもストロボディフューザーを色々試してみた~2014冬~

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ワンダーフェスティバル2014[冬]が近付いてきました。時期が時期だけに…というわけではありませんが、新しいディフューザーを買って試してみましたので、テスト結果をご報告致します。

※記事内でご紹介しているルミクエストのディフューザーは2015年1月現在、日本国内での入手が大変難しくなっております。より新しい情報をこちらの記事でまとめておりますのでそちらも合わせてご覧ください。

ワンフェス前のこの時期になると、わけもなく新しいカメラやレンズが欲しくなったり、イベントに持っていくカメラバッグを物色してみたりと、お財布に優しくない消費行動に走りがちなのですが、管理人にとっては機材の更新タイミングから微妙にズレてしまっているため、代わりにストロボディフューザーを買って試してみる事にしました。このブログで過去に何種類かのディフューザーをテストした記事はこちらこちらにございます。

また、ディフューザー関連のテストはfoo-bar-bazさんが詳細なテスト結果を記事として纏められており、[撮影機材レビュー] クリップオン・ポップアップストロボ用ディフューザ 13種比較という記事はディフューザー選択時には非常に参考になりました。

 

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今回購入してテストしたのはルミクエストのLQ-104 ビッグバウンスと、エツミ ランベンシーディフューザー P3N ユニバーサル E-6515の2種類。あと、LQ-126ウルトラストラップも追加で1本購入しました。(理由は後述します。)ビッグバウンスとランベンシーは、どちらも以前から気になっていたディフューザーで、一度使ってみたいと思っていました。ワンフェス等のイベントがない時は横着してなかなかテストする気にならないので、まぁ、これは良い機会だったという事ですね。カメラを更新するのに比べればお財布にも優しいですし…w。

まずは2製品の特徴から見ていきましょう。

 

ルミクエスト LQ-104 ビッグバウンス

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LQ-104ビッグバウンス本体です。同じバウンス系ディフューザーであるLQ-103ウルトラソフトに良く似ています。

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ウルトラソフトと並べてみました。とても…おっきいです…。(‘A`)

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重ねてみるとこんな感じ。バウンス面の面積が大きく異なります。フットプリントは倍くらい違いますね。(ノートPCじゃないよ)

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ストロボに装着してみました。ちなみにウルトラソフトの場合はこんな感じですね。

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後ろから見たところ。(‘A`) これは打撃系の武器なんですかね。

これをカメラに装着すると↓こうなります。

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ヽ(・∀・)ノ 撮影がんばるヨ~!

1分後↓

(‘A`)  おうち帰りたい。

…って事になりそうなくらいデカイですw。

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さて、ウルトラストラップを追加購入した理由ですが、これはディフューザーを安定して取り付けるためだったりします。元々管理人はウルトラソフトを縦構図に無理やり対応させるため、少々イレギュラーな取り付け方をしており、取り付け部分の面積が通常よりも少なかったのですね。今回ビッグバウンスを取り付けてみたところ、ウルトラストラップ1本だと全体的に前のめりの角度になってしまう事が分かったため、ウルトラストラップを二本巻きにして位置や角度の安定を図ることにしました。(ベルクロテープをストロボにベタッと貼り付ける場合には、この対応は不要ですので念のため。)

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ストロボの首を90度傾けて取り付けているため、かなり不安定…。(特に後ろ側) ビッグバウンスは大きいだけでなく重量もありますので、このまま使用すると間違いなくズルッと外れてしまいます。ウヒャー!

そこで…。

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(・∀・) チャラリーン!こんなん出ました!実はこれ、カメラ用品でも何でもなく、サイクル用品の一種だったりします。ロードレーサー等のスポーツ車に乗る際に、右足のズボンの裾をまとめるためのバンドですね。(裾にチェーンの油が付かないようにするためのアイテムです。)マジックテープが付いており、ディフューザー取り付け部の補強用に使えるかな、と。

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ビッグバウンスの取り付け部分の上から巻いて補強してみました。これなら何とか使えそうです。上からガムテープでグルグル巻きにして修羅場感を演出する手もありますが、それだと見た目的にもアレなので少し気を使ってみました。…しかし、取り付けだけでも一苦労ですね…。(;´Д`A アセアセ…

 

エツミ ランベンシーディフューザー P3N ユニバーサル E-6515

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さて、こちらがもうひとつのディフューザーエツミのランベンシーディフューザーP3N ユニバーサル E-6515です。キヤノン用とニコン用に関してはストロボに合わせた型番が発売されていますが、こちらは色々なストロボに取り付けられるユニバーサルタイプになります。ディフューザーとストロボとの間に挟むウレタンが同梱されており、サイズが合わない場合はこちらをストロボに貼り付けて調整するわけですね。ちなみにPENTAXのストロボAF540FGZにはウレタンなしで取り付け可能でした。(少し外れやすい感じもしますが…)

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ディフューザーの天面には乳白色のカップがはめられており、取り外す事で天井バウンスも可能なようです。でもこれ、天井が高いワンフェス等のイベントでは意味ないですね。

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カップを外して見たところ。

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ディフューザーの取り付け部分にはマジックテープ式のバンドが付いており、ストロボに取り付けた後ギュギュッと締めて固定します。

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AF540FGZに取り付けるとこんな感じです。ストロボを直射角度で使用する場合は、乳白色のカップが主たるディフューズ面となるわけですね。

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一方直立角度で使用する場合、乳白色のカップはカップの中に光をバウンスさせる効果を生むようです。上にも光は抜けますので、室内であれば天バンの効果も望めそうですね。透明なカップの周囲にも拡散用の溝が入れられており、360度全方向に光を撒き散らします。考えようによってはこれは迷惑な行為なのかも知れませんね…w。

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カップを外すと天井バウンスメインの扱いになります。カップ周囲も光りますが、減衰が大きいためこの状態ではイベント会場では使えないのではないかと思います。

 

実写テスト(過去にテストしたディフューザーも含む)

それでは実写テストに移りましょう。おさらいも兼ねて、過去にテストしたディフューザーも再度試したりしています。これからイベント撮影への参加を考えている方は、ディフューザー選択の参考にしてください。内蔵であれクリップオンストロボであれ、何も付けないで撮るよりはディフューザーを付けた方が確実に光の減衰・拡散効果は得られますので、自分の撮影スタイルに合ったものを選ぶのが良いかなと思います。

今回テスト時のカメラ・ストロボの設定が一定でなく、マニュアルにしたりP-TTLにしたりと色々苦労しながら撮影を進めました。絞り値と感度はほぼF8・ISO800を使用していますが、マニュアルモードで発光が強すぎた場合などに、P-TTLのハイスピードシンクロを使用したりして調整を行いました。全てRAWで撮影し、ホワイトバランスはカメラ任せのオート設定。RAWデータのパラメーターは一切いじらずに書き出しを行いました。

 

■ストロボ不使用(RIFA-Fにて照明)

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上部からRIFA1灯のみで照明。レフ版等も使用していないため、お顔が影になっていますね。

 

■内蔵ストロボ(直射)

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内蔵ストロボを直射したところ。後ろにかなりハッキリとした影が落ちています。被写体の明るさは確保できますが、内蔵ストロボにそれ以上のものを期待するのは酷かも知れません。

 

■内蔵ストロボ+エツミ ポップアップストロボディフューザー E-6218

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こちらは内蔵ポップアップストロボ用のディフューザーです。アクセサリーシューに取り付けて使用します。管理人も昨年のワンフェス冬はこの簡易装備で挑みました。とにかく安いので、お試しで使ってみても良いかも知れません。

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内蔵ストロボ直射よりは随分影が柔らかくなりました。少し色かぶりが見られますね。正面から光を当てているため、少し平板な感じになってしまっている感はあります。でも何も付けないよりはマシでしょうか。ディフューザーとは直接関係ありませんが、内蔵ストロボを使用する場合は、カメラのバッテリーを大量に消費しますので、予備を持参した方が良いでしょう。

 

■オートストロボAF540FGZ(直射)

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クリップオンストロボをディフューザーなしで直射したカットです。カメラとストロボ両方がマニュアルモードだとどうやって撮ってもオーバーになってしまったため、ハイスピードシンクロを有効にしたP-TTLを使用しました。1/800なんて使う機会ないと思うのですが…。どうしてこうなった…。

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影の出方は内蔵ストロボを直射したときの感じに良く似ています。が、外部ストロボの方がフィギュアの立体感は良く出ており、影の出方にこだわらないのであればこれでも良いのかなと思ったりもします。外部ストロボの場合は首の角度を変更できますので、左右に振ったり上方に向けたりする事で光の方向をコントロール出来るのが強みですね。

 

■ケンコー ストロボアクセサリ Harbor ストロボディフューザー ジャンボサイズ

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こちらはかなり以前に購入してテストするのを忘れていたディフューザーですね。(おい)ストロボ発光部に被せて使用するディフューザーで、サイズが何種類かあるようです。丸めてポケットに入れて携帯できるので、非常用に持っておくと重宝するかもしれませんw。

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こちらも直射と同じくハイスピードシンクロを使用。絞り優先モードを使えば一発で解決したのかもしれません。

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外部ストロボ直射よりも影が柔らかくなりました。簡易的なディフューザーですが、使えばちゃんと効果はあるのが分かります。実はこのディフューザーは、単体で使用するだけでなく、他のディフューザーの上から装着してより光を減衰させる使い方も出来るかなと思って購入したものでした。実際イベントで使う機会はなかったのですが、安い割には使えるかなという印象を持ちました。荷物を増やしたくない人向けかも知れませんw。

 

■ルミクエスト LQ-107 ソフトボックス

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こちらはルミクエストの直射系ディフューザー・ソフトボックス。昨年5月のメガホビに合わせて購入したものです。直射光をディフューズするタイプの製品は多数発売されており、別にルミクエスト製品にこだわる必要はないかも知れません…。他を使った事がないので確かな事は言えないのですが、ディフューズ面のサイズによって、減衰や拡散の効果が多少変わるくらいなのかな…と思っています。ルミクエスト製品は価格が少し高めなのですが、作りはしっかりしていますのでこの点は安心ですね。

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Harbor ストロボディフューザー ジャンボと、かなり似た画になっているかなーと言う気がします。色かぶりが抑えられているのと、微妙に立体感を感じるので、こちらの方が好みではあるのですが、価格が4倍くらい違いますので要検討ですね。ソフトボックスはLQ-103ウルトラソフトを導入後は全く使わなくなってしまったちょっと可哀想なディフューザーですw。

 

■ルミクエスト LQ-103 ウルトラソフト

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管理人が最も多く使用してきたのがこのLQ-103ウルトラソフト。他のレビューサイトさんでも多数使われていますね。カテゴリー区分としてはバウンス系ディフューザーの一種かなと思っています。取り回しのしやすさと自然な光のまわり方で、これはもしかしてフィギュア撮影用に開発されたのかと勘繰りたくなります。(んなーこたーないw)欠点も無くはないのですが、それを上回る結果を出してくれたディフューザーなので、今後も主戦力として活躍してくれるでしょう。

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実は今回新たなディフューザーのテストを行ったのは、(管理人にとって)ウルトラソフトを超えるディフューザーは存在するのか?を検証するためでもありました。後に出てくるビッグバウンスとランベンシーの比較基準は、このウルトラソフトなのです。

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発光部がかなり高い位置にあるため、ほぼ正面から光を浴びせる直射系ディフューザにはない立体感を感じます。影の出方も比較的柔らかく、積極的に増感して環境光の比重を高くすれば、より自然な風合いで撮影できるでしょう。問題は高感度がどこまで使えるか?という事に尽きますね…。

 

■ルミクエスト LQ-104 ビッグバウンス

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ずーん…。あかん、これデカ過ぎやw。

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前項のウルトラソフトとビッグバウンスはストロボもマニュアルモードにして発光を最弱にして撮影を行いました。この数値感は昨年秋のメガホビあたりで習得したものです。バウンス系ディフューザーは光の減衰が大きいため、P-TTLモードを使用すると発光量が大きくなりがちです。あらかじめストロボ側で発光を絞って、ISO感度やシャッタースピードで露出を微調整し、バッテリーを温存させる作戦ですね。

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ビッグバウンスのテスト結果です。画の仕上がりはウルトラソフトに良く似ています。ディフューズ面が大きいため、より広い範囲に光が回っている印象があります。また、フィギュアの後ろに落ちる影もだいぶ柔らかくなっていますね。ウルトラソフトと比べ全体が明るくなっていて、ややメリハリが失われたような感じにも見えます。ストロボの発光量を揃えて比較した場合、ビッグバウンスの方がほんのわずかですが明るく撮れている事になると思います。発光部の大きさが倍以上違いますので、より光の拡散効果が高く、広い範囲に光がまわり、ソフトな画像を得ることが出来るようです。問題となるのはディフューザーのサイズで、正直これを付けて会場を歩きたくないですね…。(‘A`) うーん…。

 

■エツミ ランベンシーディフューザー P3N ユニバーサル E-6515

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こちらがもう一つの新ディフューザー、エツミのランベンシーディフューザーです。あまり多くはありませんが、イベント会場でたまに使っている方を見かけます。独特な形状で、どんな上がりになるのか興味が沸いて試してみる事にしました。室内撮りでストロボをワイヤレス発光する際、拡散用に使ったりも出来そうなので、イベント等で実戦投入しなくても使い道は色々とありそうです。

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まずは直射角度でのテストから。こちらのテストでもかなりオーバーに振れてしまったため、P-TTLのハイスピードシンクロを有効にして撮影しています。

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ランベンシーの直射カット。前項で取り上げた直射系のディフューザーと比較すると、強い色かぶりが見られます。減衰の効果は確認できるものの、全体的にやや眠い画になっている印象があります。直射角度で使用する場合、主たるディフューズ面は乳白色のカップだけになりますが、これは他の直射型ディフューザーと比較した場合特段優れているようには見えませんね…。

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ストロボを直立させ、乳白面を天井に向けテストしてみました。この場合、カップの側面が主たる発光部となります。(上に抜ける光を完全にカットできていないため、天井にバウンスした光も少し混じってるかもしれません。)直立状態で使用する場合、ウルトラソフトに近い発光位置となるため、画の傾向はかなり似ているように感じます。ただしランベンシーは光のロスが大きいようで、ストロボの発光量をひと目盛分強めて丁度よいくらいの露出となりました。

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少し色かぶりが見られるのと、全体的に平板な印象に見えますが、上がりはそう悪くありません。後ろに落ちる影の柔らかさに関して言えば、ビッグバウンス>ウルトラソフト>ランベンシーの順に柔らかくなっていますね。直射系の画よりは好みですが、光のロスが大きいためバッテリーを大食いしそうな点が懸念材料です。

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上の画像はウルトラソフト・ビッグバウンス・ランベンシーのテストショット3種類を並べたものになります。ウルトラソフトとビッグバウンスは後ろに落ちる影以外はかなり近い仕上がりですね。パッと見の印象ではランベンシーもなかなか健闘しているように感じます。

こうして並べて比較して見ると、3つのディフューザーの画の違いは正直微々たるもののように思えてきます。それぞれのディフューザーでサイズや取り回しが大きく異なるのですが、得られる画像にはそれほど大きな違いはないという…。ウルトラソフトを主力ディフューザーとしている方が多いのは、小ぶりで比較的取り回しやすく、それでいて安定したディフューズ効果を得られるからなのかな…と思ったりしました。ビッグバウンスの拡散効果は非常に高いものですが、この大きなディフューザーを付けてイベント会場を練り歩けるのか? チョット自信がなかったりもしますね…w。実戦投入するか悩ましいところです…。

 

縦構図への対応

さてさて、このテストにはまだ続きがあります。最近のイベントではカメラを縦に構えて撮影する機会が増えており、ディフューザーやストロボを縦構図に対応させる、というのが管理人の中では重要なテーマとなっております。L字ブラケット等を使用すれば縦構図にも対応可能ですが、「縦横を切り替えて柔軟に使える」というのがポイントなのですね。このあたりの経緯については昨年のメガホビレポート番外編の後半で触れておりますので、詳しくはそちらをご覧ください。

 

■LQ-103 ウルトラソフト(縦構図で撮影)

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おなじみのウルトラソフトの縦構図撮影。ストロボの発光を最弱に絞ったため少しメリハリに欠ける感じもありますが、それほど違和感なく縦構図に対応できているのが分かります。

 

■LQ-104 ビッグバウンス(縦構図で撮影)

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ビッグバウンスの縦構図対応です。ディフューザー自体にかなりの重量があるため、ストロボの首が壊れるんじゃないかとヒヤヒヤものですw。斜めに角度を付ける際には左手で支えてあげないとバタンと倒れてしまいますね…。

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ビッグバウンスの縦構図テスト。影が柔らかくなった分、横方向からの光であることをあまり感じさせない仕上がりになりました。ウルトラソフトよりも光がよく回っている印象があります。実はビッグバウンスに期待していたのは、縦構図で使用した時の、この柔らかな光のまわり具合だったりします。発光量と角度をもう少し調整すれば、メリハリを付ける事もできそうです。

 

■エツミ ランベンシーディフューザー P3N ユニバーサル E-6515(縦構図・直射角度)

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続いてランベンシーディフューザーを縦構図・直射角度で使用したカットです。

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発光位置が左にあり、なおかつフィギュアとほぼ同じ高さでの発光となるため、後ろに盛大な影が出ていますね。直射型ディフューザーを縦構図で使った場合は、皆このような上がりになるのだと思います。これはちょっとNGかな…。

 

■エツミ ランベンシーディフューザー P3N ユニバーサル E-6515(縦構図・直立角度)

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同じランベンシーディフューザーですが、発光部を上に向け、直立角度でテストしてみました。

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発光量の調整が上手くいかなくて、少し暗めの仕上がりになってしまいましたが、直射角度で使用するよりは随分マシになったかなという印象。ただ、例によって光のロスが大きいため、これならウルトラソフトでいいじゃね?と思わなくもないですね…。

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縦構図にて撮影したウルトラソフト・ビッグバウンス・ランベンシーの比較画像です。こちらの比較も横構図での比較同様、似たり寄ったりといった感じです。ウルトラソフトとビッグバウンスは画の傾向が良く似ています。ランベンシーも直立角度でなら両者に近い上がりが得られますが、光の減衰が大きいためバッテリーの消費量は少し増えそうですね…。

最後にビッグバウンスを使用して手持ちでストロボ撮影した穹の画像を何枚か掲載。このカットに関してのみ、ホワイトバランス等のパラメーター調整を行い、簡易的に現像して仕上げを行っています。ビッグバウンスは発光面が大きいだけあって、とてもソフトな上がりを得ることが出来ますね。大きすぎてイベントで使用できなくても、意外と部屋撮りで使えるかもしれませんw。

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まとめ

さてさて、性懲りもなく再びディフューザーをテストしてみましたが、結論としてハッキリ言えるのは何気にウルトラソフト優秀じゃんという事ですかね。(おぃ)

LQ-103ウルトラソフトは大きさと性能のバランスが良く取れていて、イベント撮影で使用するには丁度よい大きさのディフューザーだと思います。

ビッグバウンスはこれを更にソフトにしたような仕上がりで、良く光はまわるのですが、いかんせんサイズが大きすぎるというのが欠点ですね…。混雑する企業ブースで使用すると周囲から非難の視線を浴びそうで怖いですw。

ランベンシーは直立角度で使えばウルトラソフトやビッグバウンスに近い画像が得られますが、色かぶりが出やすく、また光の減衰も大きいので上手く使わないと上がりが安定しないような気がします。また、ディフューザーを折りたためないため、カメラバッグのスペースを食うのが欠点となりそうです。

管理人は来月のワンフェスではディーラーブースを中心に回る事を考えており、戦場となるであろうワンホビブース等はそもそも視野に入れておりません。わざわざ大型のディフューザーをテストしたのは、何も照明されていない事が多いディーラーブースで一定の光量を確保するための方策だったというワケなのですね。テストした結果、ウルトラソフトは非常に優秀なディフューザーだという事を再認識しましたが、光の拡散効果についてはビッグバウンスの方が優れているなと感じました。無駄にデカイわけじゃない、ということですね。このディフューザー、取り回しについては最悪なのですが、頑張って使ってみようかと思っています。ワンフェス終了時にストロボの首がもげて無くなっていた…という事態は避けたいところですが…。

撮影スタイルが様々あるため、ディフューザーには「これが最高!」と言える決定版のようなものは存在しない気がします。どのディフューザーにも長所・短所があり、自分のスタイルに合わせて選択した上で、欠点を補うための撮り方の工夫が必要になってくる、という事ですね。この辺は経験を積んで覚えていくしかないのかなと思っている今日この頃です。ワンフェスまではまだ少し時間がありますので、自分に合ったディフューザーをあれこれ探して吟味してみてはいかがでしょうか。

ストロボディフューザーのテストをお送りしました。

テスト画像につきましては、Flickrにもアップロードしてあります。

 



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