ルミクエスト LQ-103 ウルトラソフトを試してみた

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ルミクエスト LQ-103 ウルトラソフト(ストロボディフューザー)を購入しましたので、例によって機材テストを行いました。先日行ったテストとほぼ同じ条件でテストしております。導入の詳しい経緯は後に予定しているメガホビ反省会にてお伝え致しようかと思いますが、まだ構成を考え中で全然まとまってないのでもうしばらくお待ちを…。

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こちらがLQ-103 ウルトラソフトの内容物。畳んだ時の大きさは、LQ-107 ソフトボックスと殆ど同じくらいです。例によってストロボ固定用のベルクロテープも付属します。

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開くとこんな具合に半透明のビニール素材が顔を出します。ウルトラソフトはバウンスとディフューズを組み合わせたちょっと変わった製品で、ストロボに取り付けると相当ユニークな見た目になります。大きなイベントの会場で使っている人をちょくちょく見かけていましたが、コレ使うと相当目立ちますよね…。

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メガホビで活躍してくれたAF-540FGZ君。既にウルトラストラップを巻いてありますので、取り付けは簡単です。ウルトラソフトを取り付ける場合は、天井バウンスを使うときのように、発光面を上に向けて直立させます。逆の言い方をすれば、発光部の角度を上向きに変えられないストロボでは使用出来ないということになりますのでご注意ください。

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ストロボにLQ-103 ウルトラソフトを取り付けてみました。ストロボ前側から見るとこんな感じです。もともとAF-540FGZが大型という事もありますが、結構な高さになりますね…。でもディフューズ面の面積はそれなりに広く取られていて、拡散効果は高そうです。

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後ろ側から。イベント会場では色々なディフューザーを目にしますが、LumiQuestの特徴的なロゴが強く印象に残っていました。

で、コイツをいよいよカメラに取り付けるわけですが…。

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…………。

なんか、「撮影に来ました」というより「神罰を与えに来ました」といった感じの見た目で、周りの方々に畏怖の念を抱かせてしまうのではないかと心配になります…。カメラボディ+直立ストロボの上に取り付けるわけですから、必然的にこうなりますわな。この状態でカメラを首から下げたところ、ディフューザーの上端が胸のあたりに来ました。薄着の場合敏感な乳首を刺激されそうで、夏場は何らかの対策が必要かもしれません。

さて、前置きはこれくらいにして、テスト結果の方に移りましょう。

■撮影情報

  • 使用カメラ:PENTAX K-5
  • 使用レンズ:TAMRON-SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09)
  • 焦点距離:ズームレンズの35mm付近を使用(画像内にExifから拾った数字を記載)
  • 被写体までの距離:約70cm(引きの関係で)
  • モード:絞り優先(f/13で固定)
  • ISO感度:160(ハイライト補正ONのため)
  • ホワイトバランス:オート(カメラ任せ)
  • カメラの向き:横位置

上記のようなセッティングで撮影を行い、前回同様Lightroom4にてRAWデータより現像を行いました。前回のテストでは発光量の調整無しで概ね適正な露出が得られたのですが、今回は補正なしで撮影すると露出オーバーになる傾向が強かったため、ストロボ発光量をダイヤルで調整した複数のパターンを掲載しています。(発光量補正 -0.5あたりが前回の上がりに近いかなと思っています。)

 

■ストロボ不使用(三脚固定で低速シャッター撮影)

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まずはストロボ不使用で撮影したもの。ライティングは前回同様に相当適当です。

 

■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:調整なし

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いきなりオーバーになってしまいました。白飛びする程ではありませんが、ちょっとこの画像はいただけません。これは、ストロボがバウンスを想定した強めの発光を行った結果なのかなと思います。発光量は角度に応じて直射かバウンスかをストロボ側が判断し自動で設定されるようですが、結果を見ると人の手で少し補正が必要のようですね…。PENTAXストロボの調光機能はそれなりに優秀な方だと思いますが、ウルトラソフトのようなちょっと特殊なディフューザーを使用する場合は手動での調整が必要になるということでしょうか。

 

■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-0.5

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ストロボ発光量をダイヤル調整し-0.5としたところ、ほぼ適切な露出となりました。あとは現像で微調整すれば何とかなるレベルかなと思います。

 

■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-1.0

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ストロボ発光量を-1.0にした画像。ややアンダー目ですが、敢えてこれ位の露出で撮影しておいて、現像時に若干持ち上げる方も多いかも知れませんね。RAWで記録する場合には、プラスマイナス1EV分くらいの補正は余裕で効いてしまいますので…。(その姿勢が正しいかどうかはまた別の話でしょうけれど…)

 

■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-1.5

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ストロボ発光量を-1.5にした画像。さすがにこれだとアンダー過ぎますね。黒つぶれを起こすギリギリ手前といった感じで、わざわざこの露出で撮影する意味はないかと思います。一応、参考として。

 

■LQ-107 [ソフトボックス](前回撮影)とLQ-103 [ウルトラソフト](今回撮影)の比較

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さて、ディフューザーの性能・傾向を比較するため、前回撮影したLQ-107 [ソフトボックス]と今回撮影したLQ-103 [ウルトラソフト]の画像を並べてみました。(フィギュアの配置とか微妙に異なりますが、そこはご勘弁。)ウルトラソフトの画像は露出傾向が近い-0.5のものを使用しています。

両者を見比べて、ウルトラソフトの方がフィギュア表面の質感や微妙な立体感がよく出ているかな、と感じました。LQ-107 [ソフトボックス]も直射ディフューズ型としては非常に優秀かと思いますが、一度バウンスさせた光を更にディフューズするLQ-103 [ウルトラソフト]の方がより自然な光に近く、その名の通り柔らかい仕上がりになっている気がします。ソフトボックスの画像は、ディフューズされてはいるものの、やはり直接光を当てている感じがぬぐいきれない感じがしますね…。

背後に落ちる影に関しては、ウルトラソフトの方が少し柔らかい感じがするかな?という程度で、それほど大きな差は感じられませんでした。発光位置が違うため、影の出る場所や大きさが異なっているのがお分かり頂けるかと思います。ウルトラソフトはかなり高い場所で発光しますので、顎の下の影はソフトボックスよりも濃く出ている印象がありますね。発光位置の高さは展示ケース表面の映り込み等にも関わってくる要素で、これはメガホビでも結構泣かされたのでした。高ければ良い、というものでもありませんが、正面からケースを狙ったときなどにストロボの光が映り込みづらい高さ、という点ではウルトラソフトの方に分があるかも知れません。

もっともこれらの違いは、両者を並べてじっくり比較して初めて分かる程度のもので、両者がストロボディフューザーとして非常に高い効果を発揮していることには違いありません。いずれか一方を選択せよ、と言われれば管理人はウルトラソフトを選ぶと思いますが、その製品仕様上、発光角度を調整できないという問題もあります。(前に倒すこと自体は可能ですが、それが生む効果については正直??です。)ブースのセッティングにもよるでしょうが、ソフトボックスはストロボの角度を上向きにして、周囲の壁や天板等のバウンスを使用することが可能なため、使いこなし次第では色々な使い方ができそうだな、とメガホビ会場で思ったりしていました。

 

同様の条件でバサ姉も撮影しましたので、画像のみ掲載します。やっぱ眼鏡は大事ですよ。

 

■ストロボ不使用(三脚固定で低速シャッター撮影)

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■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:調整なし

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■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-0.5

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■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-1.0

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■PENTAX オートストロボAF540FGZ+ルミクエスト LQ-103 [ウルトラソフト]
ストロボ発光量:-1.5

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■LQ-107 [ソフトボックス](前回撮影)とLQ-103 [ウルトラソフト](今回撮影)の比較

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「三脚は3度買う」とは良く言いますが、管理人はストロボディフューザーも3度買いました。\(^o^)/
突き詰めようとすると3度どころじゃ済まない世界だな、とは思っています…。他にも気になるディフューザーがあったりもするので、購入するような事があればまたテストしてみたいと思います。次のイベント(夏のワンフェス?)はウルトラソフトが基本装備になるかな、とは思いますが…。

以上、ルミクエスト LQ-103 ウルトラソフトのテストをお送りしました。



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