フィギュア撮影について真面目に考えてみた─高倍率ズームレンズはフィギュア撮りに使えるか?

一眼レフカメラの交換レンズの中には、高倍率ズームレンズと呼ばれるものがあります。レンズ交換せずに18mm前後の広角から200mm超の望遠域までカバーできるため、旅行や運動会等の行事で大活躍するレンズです。

管理人もTAMRONの『AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro Model A18』(既に生産終了)を保有しているのですが、フィギュア撮りでは50mmの単焦点と90mmマクロばかり使っていてズームレンズは全く使っていませんでした。ふとA18が簡易マクロ撮影に対応している事を思い出し、フィギュア撮りに使えるか試してみたくなったというわけです。

TAMRONのA18はレンズ名の最後に「Macro」とある通り、簡易マクロ撮影が可能なレンズです。ズーム全域で45cmの最短撮影距離を誇ります。45cmの最短撮影距離と250mmまでのズームを活用することで被写体を大きく写せる=簡易的なマクロ撮影が可能、というわけです。

広角側に関して言えばもっと寄れるレンズはありますが、250mmの望遠側で45cmというのは結構驚異的な数字です。フィギュア全体からアップまでレンズ交換なしで撮影できるのは非常にラクチンですね。単焦点だとレンズ交換が面倒な時があるため、高倍率ズームレンズがフィギュア撮りにどの程度使えるか検証してみました。

 

■実写テスト画像

被写体とカメラの距離はだいたい50cmくらい、三脚使用でズームリングのみ動かして撮影してみました。焦点距離はEXIFデータからピックアップ。( )内は35mm判換算値です。

zoom_01

18mm(27mm相当)

zoom_02

35mm(52.5mm相当)

zoom_03

55mm(82.5mm相当)

zoom_04

100mm(150mm相当)

zoom_05

220mm(330mm相当)

zoom_06

250mm(375mm相当)

結論から言うと、結構使えます。今までお蔵入りにしていたのが勿体無いくらい。ゴメンネA18。

望遠側にズームしていくと、100mmを越えたあたりからマクロレンズで寄って撮影したのと変わらない絵になっていきます。

220mmと250mmの画角の差が僅かしかありませんが、望遠側の焦点距離30mm分の差ははこんなものだと思います。(本当は200mmの目盛りに合わせたつもりだったのですが、EXIFを見たら220mmになってました…。トホホ…。)

広角側では樽型の歪曲収差が目立つレンズなのですが、RAWで撮影してプロファイル補正をかければ何とかなりますし、三脚使用で絞り込んで撮影する場合はボケ味等もあまり問題になりません。画像のヌケ等は単焦点レンズに及ばないかもしれませんが、拡大してじっくり比べなければ分からないレベル。

マクロレンズ持ってるなら普通にマクロ使えよ、という突っ込みもあるかと思いますが、画角を変えながらグリグリ勢いよく撮りたいときなどにはズームレンズは便利ですね。今後の撮影では活躍する機会があるかも知れません。

ちなみに、A18は既に生産終了し、現在は後継の『B008』(ニコン用・キヤノン用・ソニー用)が発売されているようです。PENTAX用がないのはいつものことか…。



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