Kenko Zeta EX サーキュラーPLを試してみた~屋外編~

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先日購入した「Kenko Zeta EX サーキュラーPL」の簡単な機材テストを行ってみましたので、結果をご報告致します。今回は全て屋外での撮影で被写体はフィギュアではありませんが、PLフィルターが反射や映り込みに対してどのような効果を発揮するか、という事は何となくお分かり頂けるかなと思います。

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テストに使用レンズは「PENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」。

他のレンズは携行しなかったため、今回はレンズの比較テストは見送ります

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ボディは今まで通りPENTAX K-5を使用。3周目に突入してそろそろくたびれて来ている??

テスト撮影

本来の比較テストであればフィルターを取り外した状態も撮影すべきところだったと思うのですが、フィルターの付け外しが非常に面倒だったので全てフィルターを装着した上で偏光枠を回転させ、ファインダー内で効果の効き具合を確認しながら、効果が最も弱くなる箇所(効果ゼロ?)と最大になる箇所(予測)で撮影を行いました。

 

■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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■等倍比較画像

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ガラス面の反射が取り除かれて中の展示物が良く見えるようになりました。

 

■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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■等倍比較画像

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反射が酷かったですが、PLフィルターを効かせる事で広告の黒色が出て来ました。ただ、全体に均一に効くのではなく、写真右側(手前側)に行くにつれ効果が弱くなっているのが分かります。フィルター枠を回転させると、「最も効果が強く出る場所」が移動するのが確認できました。

 

■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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■等倍比較画像

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少し反射が残っていますが、被写体がクッキリ浮かび上がりました。こちらの写真はイベント会場でのフィギュア撮影の雰囲気に近いのかなと思います。

 

また、PLフィルターはガラスやアクリル面の反射だけでなく、樹木の葉の表面の反射も取り除くことができます。紅葉を撮る際などに使用する事があるのはこのためなのですね。

■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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ハイライトっぽく白くテカッていた反射が取り除かれ、葉の緑色が出ているのが分かります。管理人はハイライトがあった方がメリハリがあって写真としては好きだったりしますが、表現上色を綺麗に再現したい時などには有効かも知れません。

■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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■PLフィルター効果最弱

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■PLフィルター効果最大

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ビルの窓に着目した場合、上の写真がフィルター効果最弱、下が最大になっています。ただ、樹木や地面のタイル面に着目してみると、下の写真の方が表面の光の反射が強く出ており、この部分に関しては効果が逆である事が分かります。PLフィルターの効果は太陽の位置や被写体の角度によって様々に変化し、全ての箇所に均一に効果がある、というものではないのですね。フィルターの効果をファインダーで確認しながら色々と撮影しましたが、現像時に改めて気付かされた部分も多かったです。

PLフィルターを使用してガラスや水面の反射を取り除く際には、反射面との角度が30~40度前後の場合に最も効果が高くなると言われています。テスト撮影は殆どが反射面を斜めに狙ったアングルばかりでしたが、これは上記のような理由によるものです。光源や反射の種類によって異なるかも知れませんが、基本的に反射面に正対して真正面からガラスケースを撮影する場合には殆ど効果が現れません。

フィギュアのイベント撮影においてはケース正面から被写体を狙う事も多々あると思いますが、PLフィルターは『鏡面反射で映り込んだ自信の姿を消すためのもの』というより『ケースに対して斜めに構えた時、フィギュアの正面にいる人や余計な照明の反射を写りこませないようにするためのもの』と考えていた方が良さそうです。

また、PLフィルターは『偏光』を除去するためのものであり、正面からのストロボ光の反射を除去できるわけでもないので、この点も注意が必要ですね…。

今回は屋外でのテスト撮影になりましたが、週末には簡単な撮影セットを組んでフィギュアも撮ってみようかと計画中です。

以上「Kenko Zeta EX サーキュラーPL」のテスト撮影の結果をお送りしました。

 



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