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  • 『PENTAX K-3体感&トークライブ』東京会場レポート

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    2013年10月26日(土)・27(日)にベルサール秋葉原にて開催の『PENTAX K-3体感&トークライブ』に行って参りました。名古屋・大阪・福岡では開催済みで、既にご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。今回は東京会場(初日)の様子をお届け致します。

    「気になるカメラは取り敢えず触ってみる」をモットーとしている管理人は、こういったイベントにホイホイ吸い寄せられます。

    GRの時もそうでしたが、実機を触ってみて初めて分かる事は意外と多いものなのです。開催地が秋葉原という事で、管理人にとっては(幕張よりは)気軽に行ける距離感であったため参加してみることにしました。台風で中止にならなくてヨカッタ。ちなみに東京会場は2日間開催で27日(日)もやっておりますので、まだK-3に触るチャンスはありますよ!

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    東京会場はベルサール秋葉原B1Fにて開催。ベルばらでは様々なイベントが開催されていますが、地下フロアに入るのは今回が初めてでしたね。外からだとイベントをやっているかどうかちょっと分かりづらい印象がありました。自動ドアをくぐるとスタッフの方が丁寧に案内をされていました。

    展示物など

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    入口付近にはK-3のカットモデルをはじめ、内部構造が分かる展示が行われていました。

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    K-3の展示。Premium Silver Editionは既に予定数を完売とか。

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    管理人は不用意に目立つ事を好まないため「カメラもレンズも黒でいい」派なのですが、こうしてシルバーのレンズと組み合わせるのはいいかもなぁと思いました。所有しているLimitedレンズは全て「黒」なんですけどね…。

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    カットモデルの断面。複雑すぎて素人には何がなにやらですが、ギッシリ詰まってるんですね…。

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    DA Limitedレンズで採用された『HDコーティング』関係の展示もありました。

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    HD透過性体験コーナーでは、『コーティングなし』『従来のマルチコーティング』『HDコーティング』を比較できるようになっています。

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    上の写真で伝わるかどうか分かりませんが、コーティングが重要という事は良く分かりました。『コーティングなし』で20枚レンズを重ねると、奥が殆ど何も見えないんですね。『従来のマルチコーティング』と『HDコーティング』を比較した場合、HDコーティングの方が若干クリアで色味も自然かなと感じました。反射した照明の色がだいぶ異なっているのが面白いですね。

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    会場の様子

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    会場内にはK-3で撮影した作例が大判プリントで多数飾られていました。これだけの大きさに引き伸ばしても写真にはしっかりとした解像感があり、24MPセンサーの力を見せつけられた感じです。発色もペンタらしい色合いでした。

    ISO6400と12800の高感度比較

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    いきなりISO6400というのにちょっと驚いたんですが、このサンプルはディテールまで良く解像しておりました。ノイズも乗っていましたが、これくらいならまぁ許容範囲内かな、と感じるサンプルでした。

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    さすがにISO12800ではノイズも増え、細かなディテールも損なわれ気味でしたが、使い物にならないという程酷くはない感じ。高感度性能も若干上がってる…? まぁ、フルサイズ機のような高感度性能をAPS-C機に求めるのは話が違うだろ、と思いますので多くは語りませんが、ISO3200位まで常用できるレベルなら不満はないですね。

    フルサイズ機との比較

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    いや、比較とかしてないで早くフルサイズ出してよ、という心の叫びをぐっと飲み込み、まじまじと見つめてみましたが、フルサイズ機にも全然負けてませんね、コレは。センサーサイズの違いから被写界深度が若干異なりますが、ブラインドテストしたら当てるのは困難なのではないかという解像レベルでした。少なくとも解像力に関してはフルサイズ機に迫る性能と言えそうです。

    ローパスセレクターの効果比較

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    今回のK-3の目玉、『ローパスセレクター』。コレ、世界初なんですってよ?奥さん。

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    ローパスセレクターOFF。照明の反射で分かりづらいかも知れませんが、色の付いたモアレが発生しています。

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    解像感とモアレ低減のバランスを重視したTYPE1。

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    モアレ低減を重視したTYPE2。モアレ低減の効果を選べるのがPENTAXらしいなと思いました。ローパスセレクターをどのような設定で使うかは被写体次第かなと思いますが、カメラ1台で色々選べるのはやはり強みですね。この設定をそれぞれユーザーモードに登録しておけば、ダイヤル操作で効果を切り替えられて便利、というTIPSもトークライブで飛び出したもよう。

    K-3ギャラリー

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    K-3タッチ&トライコーナー

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    K-3のタッチ&トライコーナーは、カウンターごしにスタッフの方から説明を受けられるコーナーと、自由に触って試せるコーナーの2種類用意されてました。カウンターの方はレンズ交換やバッテリーグリップの装着など色々と試せるようです。熱烈な質問攻めでスタッフさんを困らせる事もできちゃいますよ。(ぉぃ)K-3はK-5IIから操作方法が変わった部分がありますので、最初にレクチャーを受けた方がスムーズかも知れませんね。

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    こちらは自由に試せるタッチ&トライコーナーの様子。動体撮影を試せる鉄道模型と、普通のオブジェが置いてある2種類が用意されていました。最初のうちは囲いも何もありませんでしたが、人が増えるとテープで囲われ、順番に案内されるようになりました。

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    皆さん並んでます。混雑状況は時間帯やトークライブの状況によってもだいぶ異なるのかなと思います。

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    管理人も触ってきました。撮影画像の持ち帰りは出来ませんので、ファーストインプレッション程度の感想になりますが、カメラのハード的な部分はかなりブラッシュアップされた印象を持ちました。レバー類が大型化されていたり、ボタンのレイアウトが見直されたりと、とても使いやすくなった印象。特にAF・MFの切り替えレバーは『カチッ』と切り替わる感触が心地よく感じました。今まではレバーも小さく、動かすと内部のパーツが動くような『ジャリッ』といった生々しい感触があったのですが、これが無くなっていましたね。これなら冬場に風景を撮る際、厚手の手袋をしていても操作しやすいかなと感じました。

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    ボディはやはり若干大きく(厚く)なっていて、K-7系列のボディを使っている方が手にすると違いがすぐに分かるのではないかなと思います。ただ、グリップ形状が握りやすいように上手くリファインされているため、手にした時の感触は悪くないです。店頭で各メーカーのカメラを色々と触りますが、ここまで握りやすいグリップを提供しているメーカーは他にありませんよ。他のメーカーさんは角ばった直線的なグリップとか浅めのグリップが本当に握りやすいと思っているのか尋ねたくなります。

    ボディが大きくなったんだな、とあらためて感じたのは、『露出補正ボタン』を押そうとしたときでした。上の写真では、シャッターボタンの下に2つ並んでいるボタンのうち左側がそれにあたります。このボタンを右手人差し指で押してから後ダイヤル操作で露出補正を行うのですが、ボタン位置が少し遠くなったように感じました。ボディに厚みが増したことで指のかかり具合が少し変わったのかもしれませんね。使い始めればスグに慣れるとは思いますが。

    トークライブ

    いつも会場スナップばかりでゆっくりとトークライブを見ていなかったので、今回はじっくり見ていく事にしました。途中一回会場を抜けたので田中希美男氏とK-3開発担当者のスペシャル対談は全ては見れませんでしたが、後ろの方で声だけは聞いておりました。開発担当さんが、田中氏に「8.3コマって、何でこんな中途半端にしちゃったの?」とか責められててワロタw。今回最初から最後まで見たのは下記3つののトークライブです。

    • 『K-3で写す 吉村和敏のヨーロッパ・アジア紀行』
    • 『”究極のフィールドカメラへ” K-3のご紹介』
    • 『中井精也 K-3で撮るベトナム南北鉄道の旅』

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    吉村和敏氏のトークライブは初回から満席で立ち見もあり状態。人があまりにも多かったためスタッフの方が椅子を増やすなどの対応をされていました。氏の風景写真はCP+等でも拝見しておりましたがとても美しかったですね。撮影設定に関するトークもあり、そちらも興味深かったです。露出ブラケットを使用して0.7EVずつずらした3枚を常に撮影している、という点には驚かされました。あと半沢ネタも冴えておりましたw。

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    ペンタックスフォトインストラクターによるK-3の紹介。技術情報が中心でしたが、おさらいとして見ておく事にしました。

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    K-3の技術のうち、新たに搭載された部分や従来から変更された部分が青くハイライトされています。センサー・画像処理エンジン・ローパスセレクター・AFシステム・測光センサー・連射性能等、カメラの中身が刷新されているのが分かります。外観デザインこそK-5IIからあまり大きくは変わっていませんが、中身はまったくの別物です。これでもか、というぐらい手を入れているのが分かります。

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    8.6万画素のRGB測光センサー搭載という事で、露出制御にアドバンテージがあるようですね。暗所でも高精度な自動露出が可能という事です。

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    オプションのFLUCARDが必要になりますが、Wi-Fiを使用した連携機能もなかなか面白そうです。スマホでライブビュー表示やレリーズが可能との事。カメラから離れた場所でもシャッターが切れるので、冬場の風景撮影等では重宝するかも知れません。(カメラは外にセッティングして、自分は温かい車の中でコーヒーでも飲みながらシャッターを切る、など?)

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    AFや測光モードの切り替えは物理的なレバーが廃止された事で若干操作が変更になっています。AFモードボタンや測光方式ボタンを押しながら(押してから?)前後のダイヤル操作で切り替える方式に変更されました。特にAF関係の操作は現状K-5II等を使っている方でも、何も知らずにK-3を触るとどうやって操作してよいか分からず困惑する部分かなと思います。(実際管理人は最初は全く分かりませんでしたよ…)まあこれも使っていればスグに慣れるでしょう。

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    26日最後のステージとなった中井精也氏の『中井精也 K-3で撮るベトナム南北鉄道の旅』。中井氏の写真はギャラリーや雑誌等で何度も目にしておりましたが、ご本人のトークライブを見るのは今回が初めて。ベトナムのゆる~い鉄道写真がとても素晴しかったです。とても楽しいトークライブでした。

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    K-3を一言で言い表すとこうなる、というワケですねw。

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    K-3イベントの客層はGRのイベントと比べると、若干年齢層も高めで、男性が中心という印象を持ちました。人の事は言えませんが、PENTAXはオ○サンホイホイですねw。今後は若い女の子にウケるカメラもどんどん出しましょうw。会場はとてもユーザーフレンドリーな空気に溢れていて、気軽に見に行くだけでも楽しめるのではないかなと思います。タッチ&トライコーナーは混雑状況によって待ち時間がだいぶ変わってきますので、人気のトークライブ中を狙うなどの工夫が必要かも知れません…。K-3は来週にはもう発売されますが、一足早く触ってみたい!という方は、ぜひPENTAX K-3体感&トークライブに足を運んでみてください。東京会場は10月27日(日)もベルサール秋葉原B1Fにて10:00~17:00まで開催されています。

    『PENTAX K-3体感&トークライブ』東京会場(初日)レポートをお送りしました。

     


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